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連休直前の気まぐれ 9-4 (三十三間堂)

 京都駅でバスを降り、晩飯をどう過ごすかと時計を見ると晩飯にはまだ大分早い。
普段は異常に混む駅前D1・D2のバス停が気持ち悪いほど空いていた。
系統86、100、106,110、206は京都を訪れる訪日外国人人気ベスト3に入る清水寺や祇園へ向かうには都合のよい路線だ。
彼らは決まって清水寺から高台寺、祇園へと散策する。

「時間つぶしに三十三間堂でも拝観して来るか」
普段なら絶対に使わない路線に気まぐれで乗ってみた。

バス停が空いていたといえ、バスの中は座れるほど空いてはいない。
京都市内を走るバスの何処でも見る光景、高齢者と外国人ばかりが目立つバスの中の様子だ。
国立博物館前でバスを降りたが、続いて降りる外国人は居なかった。

IMG_2822バスを降りるとレンガ造りの博物館旧館が目に入る。
興味を引くが横断歩道を渡り三十三間堂に向かう。
修学旅行の生徒や外国人は居るものの混みあってはいなかった。

三十三間堂と言えば、半世紀前に学校の授業で「平清盛」「通し矢」の話を聞き、「千体の千手観世音」が置かれるお堂程度の記憶しか無かった。
実際に目にした本堂の大きさは、写真で見るそれよりはるかに大きく思わず感嘆した。
本堂に入ると、本尊 千手観音菩薩を挟み、両脇に五百体ずつ並ぶ等身大の千手観世音立像の迫力に圧倒された。
千手観世音   風神   雷神
今の世の中便利になり、本やnetで検索すれば、それらに載る写真や説明文で知識として十分得られるが、その場の本物の迫力や臨場感は中々伝わってこない。
気まぐれで拝観に訪れたが一見の価値は十分にあった。



※使用した本堂内像の画はWikipedia等よりお借りいたしております。