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ヤマトに失望

2017年04月20日
ヤマト運輸は一番簡単で策もなく解決を図ったのには残念の一言。
運賃値上げを全面的に実施と発表した。
プレスを利用してまでの騒ぎを起こしたにも関わらず、対策対応を段階的に実施される事を検討実施するとプレスリリースせず、一色淡に解決を試みた形になった。
結局はマスコミを利用した値上げの口実作りであり、大口顧客間との問題は値上げ額からまた値引きをする形に成り、構造的に全く解決を見出したものには成らなかった。

社員の未払い時間外労働賃金支払いの記事もあるようだが、ヤマト運輸を支える下働きで軽車両を持ち込み、請負を行っている方達への還元も含まれるのだろうか?
ヤマト運輸のリリースはこれからも注目していきたい。


 前回に記したが、ヤマト運輸は郵便局に真っ向から対抗して様々な手法を展開してきた。
まさにパイオニアではあった事は事実である。
「日本のわがまま運びます」のキャッチフレーズは、時代のニーズにヒットした。
スキー宅急便、ゴルフ宅急便、クール宅急便と矢継ぎ早の展開だった。
しかしながらスキー人口は激減、ゴルフ人口も伸び悩みと、ヤマト運輸は次の展開を通販に向けた。
数年前のデータになるが、貨物量の内パソコンIT関連・家電が37%、食料品で20%と通販の代表的品種で60%近くを占めている。
宅配便の扱い全量の73%はヤマト運輸と佐川急便の二社で対応している現実がある。

そのヤマト運輸が運賃の値上げを発表した。
ちょっと待って欲しい。
詳細はまだ発表されていないようだが、過剰労働時間、人手不足、未払い時間外賃金、etc….
全てはヤマト運輸の経営に問題があり、その内容をプレスリリースして全く別問題にすりかえている様に聞こえる。
値上げの問題は、我々一般人から到底「はいそうですか」と一言で了解出来る問題ではない。
宅配業者は物量確保に奔走していた時代に各社は我々一般人にオープンされた運賃から、大口顧客(企業)向け運賃としてその運賃の30~40%offで取引を行い物量の取り合いを行って来ているのだ。

これもはやりで3PL、4PLを生業にした中間マージンを搾取する企業が、大口顧客の煩わしい問題を仕事として受け、代わりになってコストダウン、品質改善、新たな展開の提供と銘打ちあたかも無限に物事が進められる錯覚を絵にして増々複雑にしていった。

アマゾン問題もその一角であるが、先に記したヤマト運輸と佐川急便の二社で対応している宅配便の扱い全量の73%の中身83%~90%は大口顧客(企業)分なのである。
ここで一言いいたいことは、宅配業者を含む運輸業者はまずこの問題の核心部との運賃交渉を行うべきと。
収益率は我々一般人から出される貨物は、大口顧客の何倍も良いのだ。
ヤマト運輸は「日本のわがまま運びます」と豪語して郵政省まで踏破してきたのだから、そこのところをしっかりと筋を通していただきたい。

この時期第二四半期分の予算作成も済んでいるだろう大口顧客も、そこの所を考える必要が大いにあると感じている。
今君たち(成果主義考課に奔走して既存の仕組みに頼る継ぎ接ぎの仕組みしか出来ないやから)のわがままで一担当にいい顔ばかりさせられない。
少しは十二指腸潰瘍になる位自分の頭で考えてもらいたいものだ。

ヤマト運輸業者側も良いことばかりをアナウンスして、これら”やから”と一緒に成り仕組みを複雑にした責任は大きい。
アプローチする問題とその順番は、全てを一色単にした対策で解決することのない事を願いたい。