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朝から突然の運転手で明治神宮

椿 IMG_0268 朝の冷え込みがだいぶ厳しくなった。
8時頃外出の支度を始めた連れが、公共の乗り物を利用した人混みを避けたいので送ってほしいと言う。
食材の買い物位しか予定が無かったので送ることにした。
行き先を聞くと「明治神宮」へ参拝に行くと言う。
おいおい 最近道路はやけに車が渋滞していて、チョット行ってくるというわけにはいきそうもない気がする。
今日の天気は良さそうだし、気を取り直し、私も参拝を兼ね散策でもすることにして、コートと手袋とマフラーを詰めたトートバックを車の後部座席に放り込み出発した。

案の定、出勤時間帯もあり渋滞を避けることはできなかった。
しかし最近本当に道路は混んでいる。
世間は皆、連れと同じような事を考えているのだろうか。
自動車教習所にはペーパードライバーの教習希望者が増え、オートバイの教習者も増えていると聞く。

明治神宮には北門から駐車許可証を受け取り駐車場に入る。
原宿駅から南参道を歩き本殿に向かうのは今回パスをして、駐車場からショートカットして大鳥居に向かうことにした。

明治神宮は第122代明治天皇(1912崩御)、昭憲皇太后(1914崩御)を御神霊としてまつる神社として大正九年(1920)11月1日に創建されている。

約22万坪に及ぶ広大な面積の神宮領は、江戸時代初めには肥後藩藩主・加藤家の別邸であり、寛永17年(1640年)より彦根藩藩主・井伊家の下屋敷となっていたもので、この土地が1874年(明治7年)、井伊家から政府に買い上げられて南豊島御料地となっていたものだ。

新宿渋谷に挟まれた広大な自然が実は人工のものであることはあまり知られていないようだ。
本殿を囲うように神域に広がるこの鎮守の杜は、もともとあったわけではなく荒野だった土地に造られた人工の森である。
IMG_3642天然更新を続ける「永遠の森」を理想として、森を造るという壮大な計画が1915年(大正4年)に始動し植林を重ね今に至っている。
森の中を散策すると、人工であることを全く感じさせない豊かな自然で、空気まで都会のそれとは違うのが判る。
木々の枝葉は外光も通さぬほど伸び伸びと成長し、周囲に隣接する都会の雑音は全く聞こえてこない。

出かけに防寒のコート等を持参して出たのは大正解だった。
IMG_3633底冷えのする森の中をしばらく歩き、南参道と北参道の交わる所まででると本殿に続く参道に大鳥居が見える。
大鳥居は木造の明神鳥居としては日本一を誇り、高さ12m、柱間9.1m、柱の径1.2m、笠木の長さ17mは遠目で見ても大きさが判る。
初代鳥居は焼失したかで、現在ある鳥居は二代目になるようだ。
柱の木材が国内で準備できず、台湾で調達したとhpにあったと記憶する。

本殿に続く参道は途中右に大きく曲がり、真正面の本堂へと続く。
この曲がり角には仕掛けがあるのだが説明は割愛する。
何の仕掛けか気になる方は調べてください(笑)
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本殿手前の左手に手水舎があるが、現在水は無く柄杓も置かれていない。
COVID-19肺炎感染予防として、手前に設置される竹筒から水を流し、手をかざして清めを行う様に成っていた。

IMG_3641本殿内は周囲の樹木に日を遮られることもなく、石畳に日差しが反射してポカポカと暖かかった。
正月に来ることは予定してないので、早々と迎える年が平和であることを祈念して拝礼を済ます。
思えば時間をみては西方にTripしていたが、近場は全く訪れていなかった。
2021年はCOVID-19肺炎の様子をみながら、人出を避けて近場も回ってみようかと思う。

御朱印連れが御朱印をいただくと言うので長殿に向かった。
御朱印には神武天皇が即位した「西暦紀元前660年」を元年とする皇暦の朱印が押印されているのが常なのだが、今年は「鎮座百年祭記念」と朱印が押印されていた。
どうやら連れはこの特別な御朱印をいただくのが目的だった様だ。
折角なので私も御朱印をいただくことにした(笑)

人出もまばら、時間も昼までまだ間があるので、いま暫く鎮守の杜を散策してから帰宅することにした。
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