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 50代で退職して私も還暦を超えている。
65まではまだ余裕があるものの、世間様で言えば立派な高齢者に該当するのだろう。
このところ高齢者の引き籠りだとか、自動車の危険運転とかでやたら騒がしい。

紙面で識者らが訳の分からぬ分析を列挙していたので、その文言を当てはめていくと、私も引き籠り高齢者に該当してしまう。
息子とこの分析について会話をもち、「父も引き籠りだ」と話すと笑っていた。
あたかも専門家の様な記事を流すこれらの輩はちょっとたち(質)が悪い。
情報社会に垂れ流す情報はフェイクであれ核心を語るものであれ、幾らでも流せる世の中に成った今、流された情報を元にもっと質の悪い第二第三の輩が上書きして語るのも困った問題だ。

高齢者の免許に関する話題も大分騒がしい。
「高齢者」と一括りにしたアナウンスをマスコミが行い騒いでいるが、事実はどうなのか疑問になり、暇にまかせて保険会社と総務省の資料から数字を拾ってみた。

年齢別・人口別事故発生率

ご覧に成った方はどの様に分析しますか?
これだけ騒ぐのであれば、マスコミや話題として騒ぐ輩にはきちっと問題定義と対策を論じて頂きたいものだ。

高齢者ドライバー事故多発…「免許返納」は正義なのか?

私見を言わせて頂くと、道交法再教育・運転技術・免許交付更新に於いて少なくとも3点は論じて欲しい。
1点は逼迫した高齢者社会での高齢者ドライバーの対策
2点目は運転免許の交付と全免許所持者対象に再交付の手順についての対策
3点目はこれら対策に伴う権限と費用
特に1点目と2点目は同時進行を行うべきと考えたい。

余談になるが、自動車運転免許証以外で免許を取得されている方は数多くいらっしゃると思う。
私もその一人であるが、ある免許許可証の更新時は講習会・筆記試験・実技試験と行われ、年齢の関係無しに既定の値を越えなければ落第再試験となる。
制度としてはこれだけの内容を実施することは大いに意義があり賛成であった……が、ある時期にある方面等から横槍(圧力)がはいり、判定が大甘に改定されてしまった。
「箱物」と言う表現がある。
騒ぐだけ騒いで制度は作らせたが、内容が趣旨に伴わないものを作る結果には成って欲しくない。

街頭インタビューで運転に対する質問を受け、「自信はある、あるほうだ」と答える方が多いのには少々閉口してしまう。
何をもって「自信」があると思っているのか?
プロのレーサーでも一般道では事故も起こす、死亡されたプロも居る。
身体能力・動体視力に長け、車の動性原理・操作を熟知するレーサーですら事故を起こす或いは巻きこまれるのだ。
一般道には予測出来ぬ要素がサーキットの何十倍も存在するからだ。
「自信がある」と思っている方、またそうでない方も事故は何時起きてもおかしくない事を自覚してハンドルを握って頂きたい。
特に高齢者の対象になる年齢の方はこれだけ騒ぎに成っている時期、普段の何十倍も注意を払い裏付けの無い「自信」は捨て、自重と自覚をもって頂きたい。
自らの首を絞めるのは良いが、他人に影響を及ぼす悪い結果を残さぬ事を願う。