本日 26 人 - 昨日 12 人 - 累計 58816 人

安田純平

 パンが食道につかえた様な気分を、ビートたけしが流し込んでくれた。

「自己責任」を話題に賛否両極沸騰しているようだ。

論争に参加する気などさらさら無く、誰かと意見を交換するなどとんでもない。
恥ずかしながら安田純平を一国民として全く忘れていたのが実であった。

渡航自制を促す国に対し「自己責任で行くのだから国は口や手を出すな」と啖呵を切り「助けてください」は日本人の気質からは感情的に許せないだろうと思う。
ただ無事解放され助かったのは、素直に良かったと安堵するべきだ。

「邦人保護は国にとっての責務」をジャーナリストの安田純平は百も承知であっただろうから、「自己責任」についてはもっと謙虚であるべきだった。
14年前イラクで武装勢力に拘束された今井紀明が安田純平に関して向けた記事からはジャーナリストの名目で甘えを感じた。
http://www.buzzfeed.com/jp/daisukefuruta/yasuda-imai

いつの日か従軍記者の写真が表に出始め脚光を浴びる様になると、フリージャーナリスト称する多くの人が戦争・紛争・飢饉などを題材に富と名声を得るため「ジャーナリズム」を御旗に現地へ赴く様になった気がする。

TV番組の中でビートたけしは「フリージャーナリストっていうのは現地へ行って記事を書いて、それを出版社に売って儲けるわけでしょ?戦場カメラマンと同じで、危険を冒してもいい写真を撮りたいわけじゃん。仕事のために危険を冒すのはリスクだから」と語った。
登山家が山で遭難した場合を例に挙げ、「成功すればいい写真とか名誉を得られるけど、失敗した場合は救助隊に(自費で)お金を払うでしょ?この人は失敗したんじゃないの?」と指摘。

私も常々そう感じていた。
安田純平が何を語るか聞いてから擁護批判を論じても遅くはない気がする。