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朝から悲しい出来事

 朝の5時からカラスが騒いでいた。
半時ほど後に、家人がマキの木に巣つくりしていたキジバトの二羽の雛が見当たらないと騒ぎ始める。
親バトの姿は巣に無かったが、近くの木にでも止まって居るのだろう、鳴き声だけは聞こえていた。
しばらく様子を見ていると、親バトが巣に戻り四方を探すような仕草をして鳴き続けた。

隣家の屋根にはカラスが三羽止まっている。
どうやら親バトが餌を捕りに巣を離れた隙にカラスが襲った様である。
五時間ほど親バトは、空に成った巣に出たり入ったりを繰り返し、まるで雛を呼ぶ様な仕草で四方に向かって鳴いていた。

人間の保護もない自然界では毎日起きている現実ではあるだろうが、流石に自宅の庭で起きた事実にショックであった。
キジバトは人間に近い所で子育てを行えば、外敵のリスクは少ないと本能から我が家の庭を選択したのだろうか。
もしそうであったら何て悲しいことだろう。

親バトの姿は見えないが、近くの木にでも止まって鳴(泣)いていたのだろう。
その鳴(泣)声を最後にキジバトの姿が自宅の周辺より見えなくなった。